介護士の利用者からの暴力・ハラスメントの現状と対処法

介護士への暴力

みなさまこんにちわ!介護士MツイッターYouTube)です!

皆さんは介護をしている時に、利用者から「暴力」や「ハラスメント」を受けたことがありますか?

Twitterのアンケートでは暴力やセクハラを受けた!という声が多数ありました。

介護保険では、事業所側は「正当な理由なくサービス提供を拒否してはならないこと」と定められています。介護士は暴力やハラスメントを受けても我慢をしなくてはいけないのでしょうか?

医療業界でも、モンスターペイシェント(ペイシェント=病人)という言葉があり、理不尽な要求や過剰な要望をしてくる患者が問題になります。

そして少しでも対応方法を誤れば、SNSなどで拡散させられてしまったりと「患者・利用者の権利」と「理不尽な要求」の紙一重な対応を迫られる場合があります。

今回は、介護士の利用者からの暴力やハラスメントの現状と対処法について考えてみます。

介護士の利用者からの暴力の現状

介護士から入所者・利用者への暴力があると大きなニュースになり、もちろん言語道断なことです。最近でも2017年に入所者を絞殺した介護士が逮捕されたニュースは、全国ニュースでも報道されたので覚えている方もたくさんいるかもしれません。

参考:奈良の介護女性殺害疑いで逮捕 「第一発見」の元施設職員

では、利用者から介護士への暴力はどうでしょうか?

平成29年度介護労働実態調査では、利用者やその家族から「暴言26.5%(P.95)」、「暴力13.3%(P.95)」、「セクハラ8.3%(P.95)」を受けている実態があります。「そのような経験なし」は48.6%なので、2人に1人以上は何らかのハラスメントを受けた経験があるようです。

利用者から介護士への暴力は、日常的に起こっていても大きなニュースになることはほとんどありません。では、いくつかの事例を見てみたいと思います。

施設に入居中の84歳男性が職員を包丁で切り付け逮捕 2018年

広島県で起こった入所中の男性が職員の首を包丁で切り付けて逮捕されたニュースです。どのような入居者の方なのかはわかりませんが、例えばユニット型施設のように入居者と調理をするような施設では、キッチンに包丁が置いてある場合もあると思います。病気や障害により、悪意が無かったのかもしれませんが、とても衝撃的なニュースです。

参考:介護施設入居の84歳男、男性職員の首を包丁で切り付け逮捕 業界では暴言暴力など日常茶飯事か

特別養護老人ホーム入所中の87歳男性が職員をハサミで刺して逮捕2018年

群馬県の特別養護老人ホームで、入所中の男性が女性介護福祉士をハサミで刺して逮捕されたニュースです。夜勤中の女性介護福祉士が被害にあっており、逮捕された男性には認知症があり以前から脱走や暴力行為があったと報道されています。このような事件が起こる前に未然に防ぐことが出来なかったのか、考えさせられるニュースです。

参考:介護福祉士をハサミで刺した疑い 入居者の87歳男逮捕

グループホーム入所者の80歳男性が女性職員を包丁で切りつけ逮捕 2016年

静岡県のグループホームに入所中の男性が、女性職員の顔を包丁で切り付けて逮捕されたニュースです。幸い職員の命に別状はなかったようですが、一歩間違えれば殺されていたかも知れないニュースです。事件が起こった時間帯には、職員が一人しかいなかったということですが、どこの施設も余剰に職員を配置できない実情は同じだと思いますのでどこの施設で起こってもおかしくない事例かもしれません。

参考:介護職員を包丁で切りつけた入所者の80歳男を逮捕 殺人未遂容疑

利用者・入所者から介護士への暴力ニュースから考えること

利用者から介護士への暴力や事件の事例も、調べてみると幾つかありました。あまり全国的に大きなニュースになった、という記憶はありません。

どこの施設や事業所でも、残念ながら日常的に暴力行為は起こっていても「逮捕」などの明らかな事が起こってからしか報道されることはありません。特に上の事例を見ると、夜間帯や職員が一人の時間帯など、明らかに故意にやっているのだろうということが推測されます。

我々の仲間である介護士が、このような事件や事故に巻き込まれないように、もっと広くこのような事例があるという事実が伝わって欲しいものです。

なぜ老人が暴力や暴言をふるうのか?

なぜ利用者や入所者が、お世話になっているはずの介護士に暴力をふるってしまうのでしょうか。私は、医師などの専門家ではありませんので正確にはわかりませんが、いくつかの原因を見ていきます。

認知症などの病気からくる症状

認知症などの症状から、不安や周りに自分の気持ちが伝わらないもどかしさ、怒りの感情から暴力行為におよんでしまう場合があるのかもしれません。精神科などの受診により、薬などでコントロールが可能な場合もあります。

参考:認知症の語り「対応に困る言動:不穏・暴力・妄想」

やってもらって当然だという権利意識

平成29年度介護労働実態調査結果(P.164)では、利用者や家族への悩みについて20.1%の人が「利用者は何をやってもらっても当然と思っている」と回答しています。

そのように、「お客様感覚」で何を言ってもやっても許される、という意識があることも考えられます。介護保険は、事業所と利用者の契約でサービスが提供されます。もちろん、利用される方には、事業所を選ぶ権利があります。

でも、我々介護事業者は決して利用者の奴隷でも召使いでもありません。問題がある行動については、キチンと問題を指摘する必要があります。

職員の対応方法の悪さ

「喧嘩両成敗」とは言いませんが、決して利用者の方ばかりが問題ではない場合もあります。介護業界にも様々な職員が入ってくる時代です。学校で勉強した人ばかりではなく、全く知識や資格がないままに業界に入ってくる職員も多くいます。

そして、そんな職員がいなくては介護業界が回らないのも実状です。時々、対応方法や態度が悪い介護士も見受けられます。職員教育や、介護士の対応方法で暴言や暴力を防げる場合もないわけではないと思います。

介護士、看護師ができる暴力や暴言がひどい利用者への対処法

介護士や看護師は、暴力や暴言がひどい利用者にどのように対処すればよいのでしょうか。ケースバイケースなので、こうすれば防げる、というものはありませんがいくつか考えてみます。

利用者への接し方を工夫する

暴言や暴力を受けやすい介護士、ほとんど受けない介護士っていませんか?

利用者も人間です、「相手を見ている」ことは間違いありません。利用者と職員の相性みたいなものもありますが、対応が上手な介護士の対応方法をよく見ることは大事なことだと思います。

別の介護士に代わってもらう

女性介護士には暴言や暴力があるけど、男性にはない、そんな利用者もいます。

介護はチームプレイなので、対応が難しい場合は別の介護士に代わってもらう、もしくは一緒に利用者と接する。そんな工夫も大事です。

例えば、ジャージで働く介護士には上から来るけど、スーツで話しかけた管理者には穏やか…こんなこともよくあります。

体調不良や病気を疑う

認知症の方などは、自分の思いを上手く言葉や態度で示せないことが多くあります。結果的にそのイライラから、暴言や暴力に繋がる場合もあるので、普段と違う態度の場合などは体調不良や病気からくるものではないか、と考えることも必要です。

あとは、トイレに行きたくて場所が分からない場合などにも不穏になることがあると思いますので、普段からの状況をよく観察することは大変重要です。

介護士の利用者からの暴力やハラスメントのまとめ

以前、入所施設の利用者が、別の利用者を殴ってしまったことがありました。

殴られた家族からは、「なんで暴力的な人と同室にしたんだ!」と怒られ、殴った方の家族からは『あなた達は介護のプロなんだから防ぐのが仕事だ!』と言われました。なぜか、どちらの家族にも謝罪するという結果になりました。このようなことは、本当に日常的によくある事例です。

そうです、介護士は介護のプロです。

でも、24時間365日ずっと問題のありそうな利用者だけに対応する事は現実的ではありません。介護士は限られた時間の中で、限られた人員の中で本当によく働いています。

特に施設へ入所させたら、その後何ヶ月も顔を出さない家族もいない訳ではありません。

何か問題があった時には「施設のせい」何も問題が無くて当たり前、多くの方に介護現場の実情を少しでも理解してもらいたい…いつもそんなことを思っています。

介護士への暴力があるのに何も具体的な対応をしなかったり、1番悪いのは介護士本人の責任にしてしまう施設です。そういった施設からは転職してしまうのが賢明です!

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