無資格で介護士に転職することのメリット・デメリット

介護現場

みなさまこんにちわ!介護士MツイッターYouTube)です!

介護士として働く人でも、みんなが資格を持って働いている訳ではありません。

実際に7.2%の介護士は資格を持っていないという統計結果があり、「資格が無くても働く事ができる職場もある」と言えます。特に25歳未満の若年層では、27.8%の方は資格を持っていません。

資格を取得する課程の中で学ぶことは多くあり、体系的に学ぶことは働く上で間違いなく役に立ちます。でも、資格を持たないからと言って負い目を感じることはありません。

介護士への転職を考えた時に、「無資格によるメリット・デメリット」について考えてみたいと思います。

ちなみにツイッターで「介護福祉士」持っていますか?というアンケート結果がこちらです。

現状資格は持っていなくて、これから取得予定の方が多いようです。

無資格でも介護士として働ける?

結論から言えば、「無資格でも働く事は可能だけど、働けない事業所もある」となります。

介護サービスは、全てのサービスごとに「人員配置基準」と呼ばれる「どのような職種を何人配置しなさい」という決まりがあります。

(なお、ここで言う「サービス」とは、「訪問介護」や「デイサービス」、「特別養護老人ホーム」などのような「施設の種類」を差します。)

その中で、いわゆる介護士の中でも「絶対に資格が必要」という介護サービスと、そうでない介護サービスがあり、資格が必要なサービス事業所では無資格で働く事は出来ません。

つまり、「無資格未経験でも、施設の種類によっては働く事が可能」です。

無資格でもできる介護士の職種・仕事内容

デイケア

介護士として働くには、絶対に資格が必要なサービスと、そうではないサービスがあります。

実は、多くのサービスは「そうではないサービス」に該当し、絶対に資格が必要なサービスは実は限られたものしかありません。具体的に、無資格でも働ける職種を見ていきます。

訪問入浴介護での介護職員

統計では、資格を持たずに働いている方が最も多いサービスです。

在宅生活を送る高齢者の家へ出向いて、入浴してもらう仕事です。訪問入浴車で利用者の自宅へ出向き、浴槽の準備から実際の入浴介助まで行います。訪問入浴の特徴として、「チームで動く」という点があげられます。その中に、看護師も入る場合が多いため資格を持たなくても、周りの指示・フォローで業務を行える体制が整っており無資格でも働きやすい環境であると言えます。

施設系サービスの介護職員

施設系のサービスでも働く事は可能です。小さな施設の場合、限られた職員の中で働く事になりますので全くの未経験者の場合は、丁寧に教育する余力も無い施設が多くあります。

大きな施設でも、決して潤沢に人がいる施設は少ないですが大勢の中の一人くらいであれば無資格の方にも教えながら覚えてもらうことは可能かもしれません。実際に、特別養護老人ホームで働く人の中で5.3%は無資格という統計結果があります。

行う業務は有資格者と変わらない業務を少しずつ覚えていくことになります。

無資格では働けないサービスとは

では、無資格では働けないサービスって何でしょうか。

ひとつ例を挙げると「訪問介護員(ホームヘルパー)」がそれにあたります。訪問介護員は原則として、「介護職員初任者研修(旧ホームヘルパー2級)」が要件とされており無資格の場合は働く事が出来ません。

無資格の介護士のメリット・デメリット

無資格で介護士を目指すことは難しいのでしょうか?私は必ずしもそんなことはないと思っています。働く側、採用する側、どちらにもメリット・デメリットがあるのではないでしょうか。

メリット

一番大きなメリットは、「その施設のやり方を学べる」という点だと思います。

私の経験でしかありませんが、全く知識がない真っ白な状態で入って来てくれる方は永く勤めて貰えるような印象があります。他の施設などで経験がある場合など、どうしても「前はこうだった」と言う先入観を持ってしまいます。それが、新しい職場でも良い面に出ればよいのですが、必ずしもそうはなりません。

無資格未経験の場合は、そんな先入観が無く教えられたことが素直に入る場合が多いと感じています。

他には、「勤務先のお金で資格を取らせてもらえる場合がある」点です。

最近の求人を見ていると、資格取得の補助や助成をする求人が数多く見られます。職場で資格を取らせてもらえるなら、何も自分のお金で資格を取得しなくても良いのかもしれません。無資格の方が仕事を探す際は、そのようなポイントも仕事を選ぶうえで重要なポイントになります。

施設側から見れば、「違った価値観の人が入る事による気付きがある」という点があります。

介護をする高齢者、ご家族は介護のプロではありません。無資格者も、最初はプロではありませんので「無資格者の人の疑問は、家族も同じように疑問かも」と思える機会になります。

デメリット

もちろん無資格の方が介護士の現場に入る事にデメリットもあります。

例えば、「言葉が分からない」という問題があります。

働いているとどうしても専門的な言葉が頻繁に出てきます。「カンファレンス」、「ケアプラン」普段使わないような言葉が飛び交いますが、最初は分からないことは恥ずかしいことではありません。

他には、「働いてから資格を取ろうと思うと時間調整が難しい」というデメリットもあります。

働き始めると、どうしても仕事中心の生活になりやすいので、それから資格の勉強をしようと思うと、時間調整が難しいと言うデメリットがあります。

後は、「手当がもらえない」という点もあります。介護士は決して給与の高い仕事ではありませんので、少しでも手当を貰えるに越したことはありません。

施設側から見れば、「基礎を教える難しさがある」という点があります。

特に働いてから長い時間が経つと、分からない人に対し「何が分からないか分からない」という状況になってしまいます。職場は教育機関ではありませんので、全くの無資格未経験の方が入ってくれた場合に、そんなデメリットが考えられます。

無資格から有資格者になるための介護士のステップアップ

介護士と利用者

介護士を志す人の中に、「資格を取ってステップアップが可能だから」と言う声をよく聞きます。実際、介護の資格は数多くあり徐々にステップアップが可能です。

実際に、どのような資格があるかを見てきます。

生活援助従事者研修

あまり聞き馴染みのない資格かも知れません。「生活援助従事者研修」という資格が2018年度に創設されました。これは、訪問介護員(ホームヘルパー)の生活援助を行うことができる資格として創設されています。(身体介護は出来ません)

カリキュラムは59時間で組まれており、一部を通信教育で学ぶことも可能です。

初めて訪問介護員として働くための入門的な資格と言えます。

介護職員初任者研修

以前のホームヘルパー2級資格に準じる資格です。訪問介護員(ホームヘルパー)として働くためには、必須の資格になります。

介護士の求人では、初任者研修以上の資格を要件とする求人も多く見られます。カリキュラムは130時間で組まれており、一部を通信教育で学ぶことも可能です。資格の取得には、最短で1ヶ月程度、一般的には3ヶ月程度かかると言われます。

ハローワークの職業訓練として、初任者研修を取得する人もいます。

介護職員実務者研修

実務者研修は、初任者研修をより専門的にした上級の資格です。実務者研修を取得すれば、訪問介護のサービス提供責任者になることも可能になります。

カリキュラムは450時間と、初任者研修と比較しても長時間の学習が必要となる資格です。

2016年度より介護福祉士養成校を卒業せずに、実務経験から介護福祉士を目指す場合に実務者研修の資格が必須とされました。

介護福祉士

国家資格である介護福祉士は、介護士の資格の中で上位の資格です。

以前は、無資格でも実務経験のみで受験資格が得られましたが、今は実務経験と合わせて実務者研修が必須とされました。介護福祉士資格と実務経験があれば、更なるスキルアップとして介護支援専門員(ケアマネジャー)への受験資格を得る事も出来ます。

多くの施設では、介護福祉士資格に対して資格手当を出す場合が多く見られ、金額の高い施設では1万円以上の場合もあります。

以前は、介護福祉士養成校を卒業すると資格が貰えましたが、2017年度から資格試験の受験合格が必要となりました。

まとめ

私も長く介護の業界で働いていますが、介護系の学校を卒業して介護現場に入ってくる若者は年々減少しています。

実際に、介護福祉士養成校は2018年には全国で11校が閉鎖になり2006年には全国で19,300人だった定員が、2017年には7,300人と4割弱に減少しているそうです。(参考:「介護保険はどこへ」専門学校、入学者集まらず 各地で閉鎖や定員割れ

なぜ多くの施設で資格を持っていることを要件としているのでしょうか?もちろん、介護は人の生命を預かる仕事ですから、安易な気持ちで働く訳にはいきません。

でも、これだけ超高齢化が進み、誰かが高齢者を支えなくてはいけません。たとえ無資格であっても、キチンとした「思い」を持って働く人を私は応援したいと思います。それを応援するのが、資格を持って働く人の責務だと思っています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です